専門家に聞く オピニオンコラム馬場 直子(ばばなおこ)先生

子供は親より刺されます

虫刺されによって来院する患者さんは、5月のGW頃からはじまって、9月くらいまでが多いですね。ただ気温が高ければ、蚊は4月でも10月でも活動しているので、注意が必要です。
子供は体温が高いこともあり、蚊に最も刺されやすいと言えます。また蚊は、昼間だけでなく朝・夕(朝6時~8時くらい、夕方は5時以降)の方が活発に活動する傾向にあるので、子供の通園・通学時間帯と重なってしまう方も多いのではないでしょうか。外に出る時は、できるだけ長袖・長ズボンを着用し、露出する面積を少なくするようにしましょう。夏場は汗を吸い取りやすく、通気性の良い木綿のような素材の服を選ぶと良いでしょう。併せて、どうしても露出する部分には虫よけ剤を塗ってあげましょう。虫よけ剤には、虫の忌避に有効な成分「ディート」が入っているものをおすすめします。ただし、6ヶ月未満の乳児は使用してはいけません。用法・用量をきちんと確認して正しく使用すれば、お子さんでも問題はありません。

馬場 直子(ばば なおこ)先生
神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長

滋賀医科大学医学部卒業。横浜市立大学皮膚科講師を経て、1994年神奈川県立こども医療センター皮膚科医長、 2002年より現職。横浜市立大学皮膚科非常勤講師を兼務。日本皮膚科学会 、日本小児皮膚科学会、日本臨床皮膚科学会会員。

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