蚊や虫よけに関する研究・調査

20℃で蚊の孵化数が急増! 15℃→20℃の孵化数は2倍以上に!

≪気温差による孵化日数実験≫

蚊の本格期前の春先を想定し、各気温ごと(10℃~20℃)にみる孵化数を実験いたしました。

  • 孵化数の差が大きく出たのは4日目以降
  • 4日目の孵化数を気温別で比較すると、15℃で18個、20℃で44個と約2.4倍に急増

気温と孵化数の変化

実験協力:ムヒ(株式会社池田模範堂)

実験4日目の孵化数の変化

実験協力:ムヒ(株式会社池田模範堂)

変化の差が最も大きく現れた4日目の孵化数をみると、10℃で孵化数6個だったところ、15℃では18個、20℃では44個と、気温の上昇に伴い孵化数も急増する結果となりました。

春や秋でも油断は禁物!気温20℃前後が続いたら要注意!

気温10℃、15℃でも蚊は孵化しますが、20℃の日が続くことで孵化数は急増します。
気温が20℃を越える春先や秋は、蚊の本格期でなくても虫よけ対策を心がけましょう。

実施時期 2015年2月
実験内容 10℃、15℃、20℃の5℃刻みで、蚊の孵化に対する温度の影響を毎日確認。
蚊の卵200個中、何個が孵化するのか計測した。
なお、実験には温度調整が可能で、一定気温に保てる気象室やインキュベーターを使用した。
実験協力 ムヒ(株式会社池田模範堂)

18℃もあれば吸血活動を開始! 20℃以上で蚊の吸血活動はより活発に!

≪気温差による蚊の生態実験≫

各気温(15℃、18℃、20℃、25℃)にみる、成虫蚊の吸血活動を観察実験いたしました。

  • 15℃では吸血活動が見られなかったが、18℃になると吸血活動が見られた。
  • 20℃の吸血活動は夏日の気温(25℃)での吸血活動に達している。

動画データをご希望の方は下記広報事務局までお気軽にお問い合わせください。

実験画像 実験動画
15℃
18℃
20℃
25℃

涼しい気温でも蚊は吸血活動を行います。日ごろから虫よけ対策を心がけましょう!

気温が18℃もあれば、蚊は吸血活動を開始し、20℃を越えれば活発に吸血を行います。
涼しいと感じる春や秋も、しっかりと虫よけ対策を心がけましょう。

実施時期 2015年4月
実験内容 100匹の蚊を放した網カゴの中で、気温別(15℃、18℃、20℃、25℃)の吸血活動を観察。
なお、実験には温度調整が可能で、一定気温に保てる気象室を使用した。
実験協力 ムヒ(株式会社池田模範堂)